こんにちは!理学療法士の永原です。4月25日、26日と開催された~大里広域における私たちの「自立支援」を考える研修会~に参加してきました。

深谷市役所福祉健康部長寿福祉課韮塚様より、「大里広域における介護保険を取り巻く状況」という題でお話がありました。高齢化率も上昇し、この先の要介護認定者の増加が懸念されるとのことでした。大里広域では、住民主体の通いの場を設立し、介護予防に繋げています。現在、深谷・寄居で合計20箇所設立されているとのことでした。自宅でのリハビリを行い、元気になった後、自宅から外にでて、懐かしい友人や新たな出会いによる刺激を受け、その人らしい生活が送ることができれば良いと思います。

埼玉県福祉部地域包括ケア課主査根本様より、「お世話型ケアプランと自立支援型ケアプランについて」という題で説明がありました。その人が以前行っていた普通の生活に戻るお手伝いをするという大変興味深いお話でした。「できないからやらない」ではなく、「できるところまで自分でやる」を目指し、利用者様のご自宅など、生活している環境でリハビリが行える強みを活かし、トイレ動作の自立・介助量軽減や、入浴動作自立、介助量軽減、その他目標に沿ったお手伝いを実施していきたいと思います。

埼玉県地域包括ケア総合支援チーム県アドバイザーの岡持様より、「私たちの自立支援型地域包括ケア会議を考える」という題でお話がありました。とある例として、横断歩道が青のうちに渡りきれなくなり、道路向こうの友人の家に出かけられなくなり、自宅に閉じこもりがちになった結果、認知症状らしいものが出てしまった方の事例があげられました。リハビリの立場からすると、筋力強化を図り、歩行練習をして…と考えていました。が、答えは「青信号の時間を長くする」という全く想定していなかったものでした。その人本人を変えるのではなく、地域の仕組みも変えてしまうという、リハビリの考え方が広がる良いお話を聞くことができました。

私達も地域にある社会資源を有効に利用し、介護から支援へ、そして予防に向かえるよう、一人ひとりの目標に寄り添って、全力でお手伝いをさせていただきます。